2020年2月14日

第2回清水・北部地区地域事例研究ネットワークを開催しました

開催日:令和2年1月31日
開催時間:18:30~20:30
開催場所:清水厚生病院 2階講義室 (静岡市清水区庵原町578-1)
参加人数:34人(18事業所)
事例テーマ:
「本人の目標『完全回復』という目標に対して支援者がどう受け入れて
対応していくか」
 概略
 70歳代(要介護2)。指定難病にて回復期病棟でリハビリを開始。
主治医から「治療は終了」と言われた事で不信感を感じつつも妻の献身的介護と
介護保険(通所リハビリ利用)で1年経過。
本人は発症前の機能を取り戻したいが不安や焦りが強くなっており介護保険事業所への
連携体制にも疑問をもつ事も出てきた。
~問題点~
本人が完全回復を望んでいても病状的に難しいが、どう説明し納得してもらうか
②目標が機能回復に傾き過ぎておりリハビリと運動量が増え過ぎていないか
③何を生き甲斐にして何を楽しむのか?生活の質や本来の目標を見失っていないか。
本人の言動から→
更なる本人理解をするにはどうしたらよいのか。また本人を理解した上で、
障害を受容できるようになるには、どのような関わり・助言をしたら良いのか。
ケアマネジャーは→
どのように関わっていけば良いのか。
リハビリのゴールを誰とどのように再設定するのか。(再設定の必要性を含む)
  様々な話し合いの中で問題点を抽出しながら、それぞれ検討していきました。

~結果~
☞目標を前向きな事に変更し意識を変える。
 (出来ないことを悩むより出来ることに意識が向くかもしれない)
✍機能回復に強くこだわらない。リハビリの先に生活の楽しみを見い出せればリハビリの
 内容も目標も自ずと変わってくるかも。
✌障害受容には、達成感を感じるような成功体験の積み重ねも大事で、受容は本人しかできな                           いことなのでケアマネは本人の言動に向き合い寄り添うことと自分を追い詰めないように逃げ  道を作るような支援をすれば良いのではないか。
👆本人の介護保険への連携体制に疑問を持っていることも「多職種で具体的な目標に対しての共通認識を持つこと」で信頼を得られるのではないか。

等々の意見が出されました。

共倒れのリスクを含めて今後の限界をどう折り合いをつけて生活していくのか寄り添うように支援をしていこうと思った。リハビリの連携も「それぞれのリハ職が考える予後を話し合う」
事で実現が可能となる。改めて「目標の持ち方、持つ事の大切さ」を学ぶことが出来たと
事例提出者より感想が聞かれました。
ご参加して頂いた皆様ありがとうございました。今後も多くの方の参加をお待ちしております