2019年12月13日

第2回清水・南部地区地域事例研究ネットワークを開催しました

開催日:令和 元年 11月21日(木)
開催時間:13:30~16:00
開催場所:清水保健福祉センター 清水医師会 4階大会議室
出席者:33名(18事業所)
内容:『他人との関わりが薄く適切な支援に繋がらない利用者の支援』
離婚され妹家族と同居。介護サービスは介護用ベッドの貸与のみ。
左上肢麻痺、左肘関節関節炎の既往あり。ADLはほぼ自立。
入浴をしている様子がないが家族は入っていると言われる。
妹の夫も介護を受けており経済的に厳しい状況。
検討課題を「ご家族とご本人の状況を共有し、将来的にどうにもならないようにしない為にはどうしたらよいか」として参加者の質疑応答で臨床像を深めていきました。








・同居の妹や本人は何も困っていないと言われており、今が快適との言葉が本人から聞かれているが、家に籠り寝たきりの生活になっている。
・担当者と家族の間で現状把握の差が大きく、経済的に余裕がない等の妹からの意見に押し切られる事もあり十分なサービスが受けられていないと担当者が感じている。
・このままの生活だと将来的に不安があり、どこに相談したらよいのかを担当者が悩んでいる事などの問題が見えてきました。









質疑応答後は課題解決に向けたグループワークを行いグループ毎で発表しました。
・本人との話し合い少なく感じたので本人とじっくり話す時間を作り本心を聞き出すのはどうか。
 また本人が言っている快適な生活とは妹への気遣いではないのか。
・本人の以前の生活状況から入浴すること自体が少なかったようなので本人が入浴しないというな   ら今は見守っていればいいのではないか。
・妹の夫の介護が終了した時などのきっかけで、サービスを提案してみてはどうか
等の意見が出ました。

事例提供者から
検討課題を深めていった中で、自分が家族である妹さんに苦手意識を持っていた事に気付けた。
妹のペースに乗せられて本人としっかりとコミュニケーションを取っていなかったと感じた。
今迄焦って考えていたが、家族の事情もあるので時期をみながら介入を考えようと思った。
本人の本心を聞き出してから妹に訴えて行こうと思った。
等の言葉が聞かれました。

お忙しい中、多くの方に参加して頂きありがとうございました。
また次回の参加をお待ちしております。