開催日:平成27年6月11日(木)
開催時間:13:30~16:00
開催場所:JA静岡市藁科支店(2階会議室)
費用:会員無料 非会員500円
参加人数:34名
内容:情報交換と「課題整理総括表」を用いたグループワーク学習
今年度1回目となる藁科事例ネットですが、今年は厚生労働省で活用を推奨する「課題整理総括表」を用いるという新たな試みをはじめました。
事前に藁科地区で年に2回開催される「介護保険研究会」で、この総括表についての勉強会を開き、また地区の主任ケアマネが集まっての事前打ち合わせ・当日のグループごとのファシリテータにつくなどの準備を整えて臨みました。
事例研究ネットワークですから、基本はやはり「事例研究」。事例を通じて提供者より在宅で生活する方の情報を収集しながらアセスメントし、課題整理総括表に情報を整理してその方の支援に対する「見通し」をたてる。ケアマネが日常的に頭の中で処理していることを、文字に起こして「見える」ようにすることがこの表を活用する大事な要素となっています。
グループで初めての作業ということでしたので、ファシリテータはついてはいましたが、記入や進行は少し難儀したようなところもあったようです。
しかし考える過程、課題抽出の基本は帳票類は変われども同じプロセス。
見通しや支援方法などグループで有意義な意見交換もでき、事例提供者に向けてもよいお土産が渡せたのではないかと思います。
この課題整理総括表ですが、次年度はケアマネの法定研修でも活用されるとのこと。
静岡県ではICFの考え方をアセスメントの過程の大切な要素と位置づけ、各種研修会が開催されています。
課題整理総括表では、阻害要因を記載する欄はあっても、利用者の強みやそれぞれの要素との因果・関連性という部分まではきちんと「見える」ようにはなっていない印象を受けました。
(報告者の勉強不足なのかもしれませんが)
藁科地域事例研究ネットワークでは、課題整理総括表をまずは使ってみることから、そしてさらにより使えるものになるよう中身も吟味しながら取り組んでいけたらと考えています。
今回は参加できなかったみなさま、次回は是非ともご参加くださいませ。