2015年12月15日

12/12(土) 災害対策机上訓練 を開催いたしました。

災害対策委員会主催『災害対策机上訓練』


いつ来るかわからない南海トラフ巨大地震(・東海地震)。静岡市も関係ない話ではありません。「大規模災害時に地域で要援護者をどう守れるか!」をテーマに、災害対策委員会では、平成25年5月より、静岡市葵区・駿河区内の5地区で災害対策机上訓練を行ってきました。

今回は、今まで災害対策机上訓練に参加したことがない方(新任ケアマネ・清水区のケアマネの方も含む)を中心に開催しました。
会場の様子

<訓練の目的>
①災害時の対応をシミュレーションすることによって、万が一、ケアマネジャーが災害に見舞われても冷静に対応ができ、利用者に適切な支援ができるようにする。
②訓練内容を各事業所の災害対応マニュアル等に反映させる。
静岡市危機管理総室 中澤様
③訓練の成果が、平常時のケアマネジメントに反映され、利用者の安全と生活が守れるようにする。

開催日時: 平成27年12月12日(土) 13:00~16:40
開催場所: 中央福祉センター3階大会議室(葵区城内町1-1)
研修認定: 総合研修2ポイント <会員のみ>
参加者:以下の通り、14グループにわけました。合計66名
★行政1G(危機管理総室、駿河区地域総務課、福祉総務課)
★総合病院1G    ★包括2G(葵区、駿河区)
★ケアマネジャー3G(葵区①、葵区②、駿河区①)計20名
★施設(特養・老健1G、小規模多機能1G)
★居宅サービス(デイ1G、訪問介護1G、訪問入浴1G、訪問看護1G、福祉用具1G)
災害対策机上訓練の様子

<訓練の内容>
①静岡市の第4次地震被害想定について説明 
      静岡市危機管理総室 中澤様
②災害対策机上訓練
 静岡県内に震度7の地震が発生と想定し、常に地震・津波被害をイメージしながら、
(ⅰ)フェーズⅠ(発災直後~3日目)⇒『電気・電話・水道がまったく使えない・道路が通れない等状況でどう動くか。』
(ⅱ)フェーズⅡ(震災発生1週間~3週間)⇒『多少使える物が増えてきた状況でどう動くか。』
2段階にわけ、それぞれ、KJ法に倣い、色別の付箋に「役割・やるべきこと」「妨げているもの」「活用できるもの」を書き、模造紙に貼っていきまとめ、現状と課題を整理しながら、机上訓練を進めていきます。
静岡市福祉総務課 皆川様

フェースごとで途中「依頼・質問(要望)シート」が登場し、サービス事業者・施設・行政・総合病院あてに、「(デイに)家族と連絡が取れるまでデイで預かってくれますか?」「(福祉用具に)電気が止まり、寝たきりの方のエアマットレスの空気が減ってきました。どうすればいい?」「(総合病院に)地震で薬を無くしました。処方してもらえるのでしょうか?」など・・・さまざまな依頼・要望シート票が飛び交い、サービス事業者等がそれに回答していくことで、グループごと災害時に起こえることが想定でき、事業者等との連携を学ぶことができました。
グループ発表
③福祉避難所について説明 静岡市福祉総務課 皆川様
④まとめ・グループ発表、講評(静岡市危機管理総室)

実際、机上訓練を体験していくと、不思議と、「日頃からこういう備え・準備が必要なんだ」など気づきがありました。

最後の講評では、静岡市危機管理総室のご担当者様からは、「基本は自助。それから共助。発災直後から1週間は、公助はあてになりません。(自助では)家庭でも水・食糧の備蓄は、県が推奨している1週間は備蓄が必要です。(共助については)助け合う近所との顔が見える関係づくりが重要です。また今日からできることから始めていきましょう」とアドバイスを頂きました。